【ウニ漁解禁!】離島の海にロマンを感じる、ウニ割り体験レポート

採取

ウニ漁、今年もついに開幕!

今年もやってきた、島の初夏の風物詩「ウニ漁」。けれど、年々ウニは減っている。漁期も短く、価格は右肩上がり。それでも、ウニ漁の始まりはやっぱりワクワクする。この島に暮らしていると、ウニは“買うもの”じゃなく“手伝って得るもの”になる。

潜るのは80代!運転は60代!島のスーパーおかんが大活躍

初日の漁は、女性限定の日。60代の息子が船を出し、80代のお母さんが海へドボン!お母さん、毎年今年が最後やもう無理や…腰が痛い、手が痛いと言うて、今年も大量収穫していた!まじでパワフル!
夕方、「ウニたくさん獲れたから手伝いに来て~」と連絡が。これは行くしかない。家族総出で小屋へ向かう。小屋がもう、雰囲気たっぷり、ロマンを感じるわ。海の上に浮かぶ作業小屋、まるで秘密基地。テンション爆上がり。

紫ウニの山に囲まれて、いざウニ割り開始!

目の前に広がる紫ウニの大群。まずはパカッと半分に割る係。そしてスプーン(耳かきのような形)で、キラキラのウニをかき出す係。黒い“ウンコ”部分は極力カット。3年目ともなれば、私も子どもも立派な戦力。


あっという間に夢中。だって、一年ぶりの生ウニが目の前。ヨダレを垂らしながら作業する我が家。
「味見していいよ?」なんて言われたらもう…パクリ。
うっ…うまっっっ!!甘い、濃い、とろける、言葉にならん。頬っぺた、落ちそう。

でも今年のウニ、小っさ!身も少なっ!

テンション高めでウニをほじくりまくるも、今年のウニ、ちょっと異常。サイズが小さくて、しかも中がスカスカ。これ、瓶詰め1本作るのに、何十個必要なん?
ウニの値段が高いのも納得。むしろ、手間を考えると安すぎかもしれん。

3時間ほどワイワイお喋りしながらかき出したウニ。

楽しいウニのうんこ取り。

ウニを全部かいたら、次は“海水風呂”。穴の空いたザルに海水を汲んできて、何度も優しくゆする。そしてピンセット隊とお箸隊の登場。黒いうんこと言われる部分やトゲを取り除く。
何人もの目と手で、完璧にキレイにしていく。

最後の仕上げは「お母さんの塩加減」|これがプロの味!

異物を取り除いたら、いよいよフィニッシュ。水けをきり、お母さんが手際よく目分量で塩を振り、ウニを瓶に詰めていく。この塩加減が絶妙すぎて…感動レベル。甘さを引き出す魔法みたいな塩加減。
その場で1パックお土産に。手伝ったお駄賃。有難すぎる。

さっそく贅沢ウニ丼!そして冷凍保存

もらったウニ、すぐ食べる?いや、もったいない。けど、ちょっとだけ食べたい。そこで登場、ふるさと納税のイクラ。夢のコラボ「ウニイクラ丼」の完成!


少し醬油をたらして美味しすぎて、永遠にご飯食べられそう。でも…一気に食べるのはもったいない。瓶に詰めて、冷凍保存。これでしばらく楽しめる。

少し前までウニ嫌いだった子供達もすっかりウニにハマる。まだハマらなくて良いのに…クソッ。本物はうまいよね。


旬の海のごちそう

海とともに生きる島の暮らし。その中で味わうウニは、ただの「高級食材」じゃない。手を動かし、汗をかき、人の手で丁寧に処理されたウニだからこそ、特別な味がする。
環境変化、高齢化、漁業の厳しさ――それでも、こうして今年も食卓に並ぶウニには有難い。旬のものは、やっぱり最高。そして一年ぶりの味は格別。子供達が大人になる頃はこのウニはあるだろうか。なんとかあって欲しいと願うばかり。

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